見えないからといって、つい見落としがちな「床下」。
実は、家の寿命や快適さに大きく影響する重要な場所です。
床下に湿気がたまると、シロアリ被害・木材の腐食・カビの発生など、建物全体に悪影響を及ぼすことも…。
この記事では、床下の点検や湿気・シロアリ対策の必要性と、具体的なリフォーム方法を解説します。
なぜ床下が重要なのか?
床下は、家を支える「土台」と呼ばれる部分。
基礎・床束・根太などが集まる構造上の要です。
ここが劣化すると、以下のようなトラブルが発生します:
⚫︎床がブカブカしてくる
⚫︎カビ臭が家全体に広がる
⚫︎シロアリに柱を食われて耐震性が低下する
⚫︎湿気で木材が腐り、修繕費が高額になる
一度シロアリが入り込むと、気づいたときには深刻な状態になっているケースも多く、定期的な点検がとても大切です。
シロアリはどうやって侵入してくる?
日本の住宅でよく見られるのが「ヤマトシロアリ」。
湿気の多い床下や基礎周辺から侵入し、柱や土台の内部を静かに食い進めていきます。
特に注意が必要なのは…
⚫︎築10年以上で一度も防蟻処理していない
⚫︎雨漏りや水漏れで床下が常に湿っている
⚫︎換気口が少なく、通気性が悪い
⚫︎周囲に雑草・木材などが放置されている
このような環境は、シロアリにとって最適な住処です。
床下点検で何がわかる?
床下点検を行うことで、次のような問題を早期発見できます:
⚫︎湿気やカビの有無
⚫︎シロアリの痕跡(蟻道、食害跡など)
⚫︎木材の腐食や強度の低下
⚫︎基礎コンクリートのひび割れ
⚫︎排水管や水回りからの水漏れ
定期的に専門業者による点検を受けることで、被害が拡大する前に対処できるのが最大のメリットです。
床下の湿気・シロアリ対策でできること
✅ 1. 防湿シートの施工
地面からの湿気を防ぐため、床下全体にシートを敷き詰めて湿気上昇を防止します。
✅ 2. 床下換気口や換気扇の設置
通気性が悪い家には、強制換気装置を導入することで湿気やカビの発生を抑えます。
✅ 3. 防蟻剤の散布・防蟻処理
シロアリの侵入を防ぐため、木材や土壌への薬剤処理を定期的に実施します。(おおよそ5年に1回が目安)
✅ 4. 腐食した構造部の補修
被害が進行していた場合は、腐った土台や根太の交換・補修も対応可能です。
まとめ:床下対策は「家を守る保険」
床下はふだん見えない場所だからこそ、トラブルが発生するまで放置されがち。
でも一度被害が進行すると、修繕費や工期が大きくなるのが床下リフォームの特徴でもあります。
・家が古くなってきた
・湿気やニオイが気になる
・床がたわんでいる
こうしたサインがある場合は、まずは床下点検を受けてみることをおすすめします。
「予防」と「早期対応」が、家を長持ちさせる最大の秘訣です。
大切な住まいを守るために、ぜひお気軽にご相談ください!